不登校・ひきこもり
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不登校
不登校の原因
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不登校になる原因で最近増えてきているのが、発達障害の傾向との関係です。
コミュニケーションが苦手で、友達関係がうまくかずクラスの中などで自分の居場所がなくなってしまうということから、学校に行きにくくなってしまうのです。
また、友達関係がうまくいかないと自信を失い、なんでもない友達との絡み合いでも悪く考え、被害的に受け取っていじめられたと思ってしまうこともあります。そうなると、学校生活がどんどん辛くなり不登校になります。 いずれにしても、そのままほっておくと、学校の勉強も遅れ、将来社会に出ることに恐怖を持つようになり、ひきこもりにつながることが少なくありません。
不登校の人への対応
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不登校がいけないという事ではなく、不登校は本人が自分を守るための一つの方法ですので、本人を理解する事が必要です。そして、周囲の人は本人をよりよく助けられるように、早めに相談をする事が大切です。
本人にどのように対応すれば良いかについては、専門的な視点が欠かせません。プッシュした方が良いケース、そっとしなければいけないケース、これらは一つ一つケースによって異なり、またその時期もデリケートな問題です。 さらに、親子関係も大事な要素です。親御さんの出方次第で、事態は良くなったり悪くなったり左右されます。家庭だけで抱え込むと、本人だけではなく、家族も追い詰められていきかねません。親御さんさんだけでもまずはご相談ください。
ひきこもり
習い事や学校に行かず、家族以外との交流をほとんどせずに6か月以上続けて自宅に引きこもっている状態のことです。過去の不登校からの延長、あるいは、突然、あるきっかけでこもるようになってしまったなどでひきこもりに至ることがあります。 ひきこもりは長引くと事態が膠着し、妙に安定した状態になってしまいます。本人も周囲もひきこもりに適応してしまうのです。いわゆる共依存関係と言えます。そうなると、そこからの脱出が難しくなります。 ほとんどのケースで、背景に本人の性格、気質、発達の問題、親子関係などが絡んでいます。専門的視点で絡まった糸をほぐすようにしないと、状況はなかなか改善しませんが、その際、家族での抱え込みが一番問題になります。外部の風を入れること、相談することから始めてみませんか。ご家族だけで抱えていると、ご家族の高齢化で5080問題になってしまいます。ご家族がまずはご相談ください。
ひきこもっている本人の気持ち
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他者との交流が不得意で、いじめからの不登校、職場での失敗などの体験がある場合が多いと言えます。本人は周囲の家族から見ると、初期には精神的に不安定で困っているようにみえても、家族が刺激しない状態が続くと、全く困っていないように見えることがあります。しかし、どの場合も本人の心の中は、これではいけないという気持ちが全くないわけではありません。本当は何とかしたいのです。しかし、外の社会に出たときにどうすればよいかわからない、あるいは、自分が望んでいる理想の社会参加がとてもできそうにない場合、彼らは動けません。 本人がどのようなタイプの人間なのか、家族は知っているようで知らないこともあります。専門家に相談することで、本人のタイプを知り、ひきこもりからのどのような脱出方法がよいかを探っていくことが重要です。特に発達障害の自閉スペクトラム症が関係している事例が少なくないことが最近わかってきておりますが、自閉スペクトラム症の疑いがあれば、心理テスト、査定、そして専門家からの心理教育により社会参加ができるようになることがあります。
家族とのこじれ
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自分がひきこもっているのは家族のせいと本人が考えているケースがあります。このような場合、本人は家族に怒りを抱いていますが、家族の側は、その怒りに多少なりとも思い当たることがあったりなかったりするものの、負い目を感じ、できるだけ本人の意に沿うように行動することがあります。そうなりますと、ひきこもりを強化することにもなりかねません。ひきこもりがどのようなしくみになっているか、家族の関係などについて、恥だとか良くないことだから他者に言えないという事ではなく、守秘義務を持つ心理の専門家に是非ご相談ください。
本人の状態
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本人が強迫性障害、社会不安障害、パニック障害などの場合はただ根性で頑張るのことより、実は薬物療法で事態が容易に改善することが少なくなりません。本人を連れていけないから無理ではなく、まずご家族が役所、心理相談室や精神科にご相談ください。